2009/04/16

Twitterが臨界質量を超えるか?

Twitter用として様々なクライアントが登場してきている。シンプルなもの、マニア用のもの、新機軸のものなど百花繚乱と言える感じだろう。Twitterのサービス自身は非常にシンプルな短いテキストの書き込みを行うサービスであり、技術面で高度というよりも着想の面白さによってネットユーザーの支持を集めたものだと思う。今後さらに様々な使い方を“勝手に”周囲が見つけてくれることによって、キャズム超え…マニアなアーリーアダプター層から、多数派への浸透も始まっていると感じられる。

内容はシンプルなTwitterサービスだが、APIによって様々なサービスやクライアントがTwitterを利用できる事にしたことにより、一種のエコシステムを構築できたことが成功の原因の1つなのではないかと思う。要はオープン性だろう。
この部分を仮にTwitterが全てまかなっていたとすれば、様々な需要に答える事が出来ず、結局1つの「面白かった実験」に終わってしまった可能性もある。APIなどによって様々な周囲の人たち、コミュニティの力を借りて自社だけではできなかった拡張が実施されるというのは教科書に載りそうな“ウィキノミクス”のサンプルだと思う。

それにしても以前に使い始めた時は、まだ手作り感があった。しょっちゅサーバーがダウンしたりトラブルがあって、猫が修理している写真を見せられたものだ(それはそれで楽しかったが)。それがここまで拡大する…というのはシンプルなアイデアに秘められた可能性というものを改めて見せつけられる次第。

ちなみに僕が普段使用しているのは夏ライオン。特にコレという理由は無いのだけど、特に新機軸…という感じでもないシンプルでストレートな仕様が逆に快適と感じている。他にもっと高機能なNambuに最近僕は色目を使い始めているし、Pocket*という新感覚なクライアントはMacコミュニティで話題のようだ(まだ実際に使っていない)。正直、ここまでブレイクするとは思ってもいなかった。個人的感覚では“後、一押し”で、メインのステージに到達する感じ…ネットでのちょっと面白い「アイデアの可能性」はまだまだあるのかもしれない。