2009/03/07

変化の時代では、もはや全員がフリーランス

Life in Technicolor (not HDR)

ビジネス書でベストセラーになるものが、個人の生産性をアップできるか?とか、さらには判断能力(ある意味 経営能力)をアップするための勉強法という感じになってきている傾向があると感じる。会社員であっても、“勤め人”的な発想より、どこか“フリーランス”的な能力を持つということが求められているんだろうな…と思う。

米国の後追い…というのは“なんだかなぁ”と思うかもしれないけど、やはり米国は日本と比べて解雇もたやすく流動性が高いことから、(特にシリコンバレーなどでは)より“フリーランス”的な傾向が顕著と感じる。どの会社に属するかより、自分の価値をどう高めるか(もしくは高く売りつけるか?)という視点が顕著。良い悪いは別にして、日本でも急激にそうした傾向は強くなってくと思う。

TechCrunch記事では元PayPalでLinkedInなどの創業をした人物は以下のように語っている。

今やあらゆる人が起業家だと私は思っています、本人が気付いていてもいなくても。平均在職期間は2~4年です。これは一種の小企業です。みんなそれぞれが自分の小企業の起業家です。次の仕事をどうやって見つけるか? キャリアアップをどうするか? 今や、それはすべて個人の肩にかかっています。だから事実上みんな起業家なのです。

上記のように“起業家”というと大げさかもしれないけど、仮に会社勤務しているにしても、自分の事は自分が全部コントロールしなくてはいけない“フリーランス”、もしくは独立した状態に近い形…という覚悟が無いとこれからの世の中は生きていけないんだろう。勝間和代さんはコモディティ(=汎用的な人材)からスペシャリティ(市場価値の高い人材)にどう自分を変えるか?を考えなくちゃいけない…という形で述べていた。

いずれにしても現在は会社というものが、まったくもって盤石では無い時代。そして個々人の将来のはとても不透明な時代に生きている。これを時代のせいにするのは簡単なんだけど(そして不毛なんだけど)、サバイバルの時代には、どういったフリーランス精神、起業家精神を持てるのか?そして行動できるのか?っていうのが今までより、もっともっと重要な時代に変わってくるのが感じられる。
僕の気持ちを勝手に汲み取ったとは思えないけど、ちょっと前に紹介したiPhoneアプリGratitude Journal [iTunes]では本日の一言としてダーウィンの以下の言葉が表示された。

It is not the strongest of the species that survives,
nor the most intelligent that survives.
It is the one that is the most adaptable to change.

Charles Darwin

生き残る種というのは、最も強いものでもなければ、
最も知的なものでもない。
最も変化に適応できる種が生き残るのだ。

チャールズ・ダーウィン