2009/03/14

iPhone 3.0とiPhoneビジネス

アップル、「iPhone 3.0」関連イベントを開催へ:モバイルチャンネル - CNET Japanでは日本時間3月18日深夜にiPhone 3.0がプレス発表される件について詳しく書いている。正直3.0に関しての詳細は不明なので、個人的な感想は「楽しみ」、「出たらすぐ使おう」、「どんな機能が入っているのかな?」…という通り一遍以上のモノは何も出てこない(笑)。

それでも、やはり携帯OSのメジャーバージョンアップっていうのが、やはり新鮮…というか、Macなどの常識が通じる世界って良いなぁ…と思ってしまう。404 Blog Not Found:iPhoneがガラパゴスケータイより劣っていていい理由などでも前々から指摘されていたのだけど、携帯のOSがバージョンアップするっていうことは今までの常識からすれば、かなり不思議なこと(すでに2.1などでOSアップデートが手軽にできるって実証しているしね)。

機種変更をしなくても大幅なパワーアップができる可能性がある…完成度がどんどん上がっていくiPhoneの味を一度知ってしまうと、機種変をしようなどという考えすら出てこない。囲い込み…という面で、これほど強烈なモノを知らない。

囲い込みという面ではTidBITS 日本語版 #968 アプリへの高額出費は、iPhone の顧客固定化に繋がるというようにApp Storeも確実に囲い込みに一役買うポテンシャルが極めて高い…という点が指摘されている。いまさら言うまでもなく、僕も辞書アプリなどiPhone用アプリ出費の合計額はかなりのモノで、今更ちょっと良いくらいのレベルではiPhoneから他の機種に変更する…というのは、まずありえない。

今までの携帯と比べてこうした顧客の固定化を促進する仕組みが何重にもあるiPhone、鳴りを潜めたiPhone批判でも書かれているように、前評判に比べて販売不振…と嗤っていると、国内メーカーは後でとんでもない事になるかもしれないし、実際iPodでそれをイヤというほど味わった経験はあるのだと思うのだけど。

いずれにしても、僕は国内メーカーを貶めるという考えは毛頭ない。逆に言えばiPhoneというプラットフォームを考えたAppleが出来過ぎということだと思う…怖いくらいに。
さて、iPhone 3.0発表では単純に機能など技術面だけでなく、契約面なども変わる可能性があるとCNET記事は述べている。果たしてAppleはさらにiPhoneをどれだけ怖いものにしようとしているのか…ビジネス面でも発表の内容を楽しみにしている。