今晩会社を早退して、ブラジルのミュージシャンMaria Ritaの初来日ライブを聴きに中野サンプラザまで出かけてきた。正直な話、こんなに嬉しくなったライブも最近珍しい…というくらいに楽しんできた次第。Maria Ritaについて、こんな僕が詳しく説明するのもアレなので、レコード会社の情報をどうぞ。(iTunes)
彼女のアルバムはファーストからずっと聴きまくっているし、DVDも持っている…でもブラジル国内では人気があるのに、日本ではイマイチということから来日はあまり期待していなかったんだけど、来てくれて生のMaria Ritaが聴けてまずは嬉しい!正直幕が開いた時には、変かもしれないけど、ちょっと涙ぐんでしまったくらい。
ライブのバンドのメンバーは、全くブラジルでのライブのときと一緒なのもまた嬉しい(時々海外ツアーでは小編成になったりすることもあるんだよね)。ライブDVDのSamba Meu Ao Vivoとおんなじメンバーで演奏した曲もほぼ一緒…最新アルバムSamba Meuからが多く、とはいえ1stやSegundoからもA FestaやPagu、Caminho das guas、Muito Poucoなどの曲も(そういえばNovo Amorは無かったなぁ…)。そして、DVDで聴くよりも実際のライブは何倍も迫力があり、Maria Ritaの歌声も、音楽もパワフルだった。楽器は電子系はおろか電気系すらないアコースティック…でもパーカッション2人+ドラムスで作るサンバのリズムはかなり強烈にカッコ良かった。また日本でのライブらしく(ほんの少しだけ)日本語のMCにもチャレンジ!(アンチョコを見て少し話した最初の時くらい。以後は英語&ポルトガル語)
あと、Maria Rita自身が一流のシンガーなんだからあまり言いたくないけど、歌がデビュー当時よりもぜんぜんパワフルになって、どうしても母親のElis Reginaを連想せずにはいられない。それでもMaria Ritaのどこか繊細な雰囲気、そして同時代人ということから、僕はMariaの方を推してしまうくらい。
前記ライブDVDでは観客がかなりノリノリで、果たして日本のオーディエンスはいかに?とちょっと思っていた。場内を見渡すと“変わった音楽好きです”というような風貌の方、サンバやってます…って感じの方に加えて、意外にスーツ姿のオジサマ(40〜50代?)なども少なくない。ライブ序盤の方はさすがに大人しめな感じだったのだけど(騒いだり踊ったりしてたのは日系などのブラジル人中心?)、A Festaで途中からMariaがのせる、のせる。結局ほぼ総立ち状態になって、すっかり盛り上がる。多くのオジサマも手を振るなどして盛り上がっていたよ。
もうひいき目+生で見ることができた嬉しさからかもしれないけど、演奏される曲、される曲本当によくて、まったくもって堪能しまくり。ハズレは無い?って感じだった。特に僕が好きな曲“Conta Outra”のライブが聴けたのはよかったなぁ。本当にアッと言う間に時間が過ぎてしまい、アンコール一番最後の曲は再度サンバ“O Homem Falou”…この時彼女は歌いながらビデオカメラを持って観客の様子を納めるという暴挙(?)に。演出なのかもしれないけど、日本のライブの様子をブラジル本国に持ってかえってくれるのを期待しよう。そして今回はわずか1回だけの日本公演だったけど、もしまたMaria Ritaの日本公演があれば、いいのに…と首を長くしながら待つことにしよう。
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