複数のマシンでデータをやりとりするネットによるストレージサービスとしてはDropboxが人気なようだけど、同ソフトに対抗するZumoDriveというサービスがある(現状ではMobileMeのiDiskは残念ながら遅いため検討の対象にならない)。
Dropboxは自分のローカルHDDに専用フォルダを作って、複数のマシン間で同期する…という仕組み。だから50GB同期するには自分のマシンのHDDでも50GBを同期用に確保しなくちゃいけない。対してZumoDriveはそうした同期用エリアを用意する必要が無いこと。ファイルを開く場合はストリーミングするので、遅さを感じない…というのがポイントのようだ。
この新サービスZumoDriveの招待がようやく昨晩届いたので、一通り試してみた。
ダウンロードしたインストーラーを使ってサインアップ。
(Invitation Codeはダウンロード用Webページに表示されるものを入れる)
招待状のアドレスからZumoDrive用ソフトインストーラのダウンロードページに行き、ダウンロード後はインストーラで自分のアカウントを作成、ログイン情報の他にZumoDrive容量を設定する。ZumoDriveは1GBまでは無料、それ以上は容量に応じて毎月課金される。まずは試しで無料の容量をチョイス。
インストール作業が一通り終わると、MacにZumoDriveが通常の外部ドライブのような形でマウントされる。後は特に意識することなく、普通の外部ドライブのようにしてファイルを保存したり、開いたりすれば良い…という使い勝手になる。
早速、適当なファイルをZumoDriveにドラッグ&ドロップで保存してみる。アップロード中のファイルは、その状態を示すグラフィックがついたアイコンになる。ちなみに、アップロード中であってもそのアイコンをクリックするとちゃんと開く事ができる。マシン内にキャッシュが用意されていて、回避しているようだ。
メニューバーのZumoDriveからStatusを選択して、バックグラウンドで行われているアップロード処理などの様子を表示することも可能。ウチはFTTH接続だけど、ZumoDriveサーバーへのアップロード時の転送速度は500〜700kbpsでそれほど高速とは言えないかな。ただ、これらの処理はバックグラウンドで行われるし、アップロード途中のファイルも開けるので、それほど苦痛に感じることはあまり無いと思う。
ファイルを今度は開いてみる。速度的に、大きめの画像などはローカルで開くときに比べるとレスポンスが落ちる…という印象。3〜4MBのファイルを開く場合でもちょっとだけ待たされる…という印象を持った。これに対して映像などの場合はかなり高速。100MB以上の動画を開いても、すぐに再生が始まるのでストレスはほぼ無かった。
ZumoDriveのWebサイトで保存したファイルをチェック。
ZumoDriveに保存したファイルはWebブラウザでも確認できる。画像などはサムネイル表示もされるし、スライドショーを作成するといったことも可能。また保存した画像やスライドショーをBlogなどに埋め込むことも可能になっている点は、ファイルのやり取りや公開に便利かもしれない。
このようにZumoDriveを一通り試してみた。まだDropboxとどっちが優位と簡単に結論できない。目新しい機能や、ローカルに同期領域を必要としない点、ファイルのストリーミングなど、面白い点が多いのだけど、ファイルを開く際の速度が(ローカルに保存する)Dropboxより遅い点は気になる時もある。正直現時点ではDropboxからの全面移行というわけにはいかなそうだけれど、しばらく試用を続けてみようとは感じている。
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